徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

日本センチュリー交響楽団 第221回定期演奏会

 この週末はロイヤルコンセルトヘボウのコンサートに出かけるついでにいろいろ絡めようという考え。とりあえず本番は土曜日として、前日の金曜日は日本センチュリーのコンサートに久々に出かけることにする。

 仕事を終えるとJRで大阪へ。新快速の車内でKindleで今日配信されたばかりのキングダムの新刊を読む。趙攻めも佳境にかかってきて、包囲攻撃の危機に瀕した秦軍の総指揮官である王翦将軍のとる作戦は・・・というところだが、その結論は「難攻不落の鄴の城を力で落とすのは無理なので、周囲の城を攻め落としてそこから追い出した避難民を鄴に追い込むことで兵糧を食い尽くさせる」という作戦・・・。これって奇策の類いでも何でもなく普通の常套的な作戦で、太古から何度も行われているはずなんですが・・・。多分戦国時代の前の春秋時代の攻防でも使った例はあると思う。私も前巻で王翦将軍が手前の城を落として避難民を出したところで目的はすぐ分かった。しかしそんな作戦をお馬鹿の信はともかくとして、昌平君を含めて全員が「王翦将軍の意図が分からない」と困惑するのは非常に違和感。ましてや李牧様までが「私も読めなかった」と言っているのは、ウーン。それとも私は諸葛孔明並みの知略の士ってことですか(笑)。しかしこの作戦って、城を守ろうとすると避難民を場合によって切り捨ててでも追い返す必要があり、そうなったら城を守れても後々領民との間に遺恨が残るというかなり悪辣な作戦である。本作では鄴の城主が半端な人格者だったせいで、まんまと王翦の策にはまったようですが。

 これからこの作品がどう展開するかは分からないが、歴史物の常としてつらいのは結論が確定していることだ。最終的には秦は中国の統一を成し遂げるが、その後はあの輝く目で理想を目指していた始皇帝は不老不死を求めるただの暗君に堕し、永遠の平和どころかその秦帝国も二代目で滅びてしまう。これは歴史の確定事実であるだけに、その隙間でいかに魅力的なドラマにするかがしんどいだろう。

駅中でステーキ重を頂く

 キングダムを読み終わった頃には大阪に到着。ホールに行く前に夕食を摂っておくことにする。今日の気分としてはガッツリと肉を食いたい。というわけで駅ナカの「ロマン亭」「ステーキ重」を肉増しで頂く。

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ロマン亭のステーキ重

 肉はそれなりにガッツリあるのだが、私の今の体調から考えると味付けがやや甘すぎるのが気になるところ。オーソドックスに普通のステーキでも食った方が良かった気がするが、この周辺で良いステーキ屋なんて知らないし。

 夕食を終えるとザ・シンフォニーホールへ。ホール到着はちょうど開場の6時。開演までかなり時間があるので喫茶でコーヒーを頂きながらこの原稿を入力(笑)。王翦将軍とか、鄴とか、中国関連の地名人名はポメラで入力するのは大変だ。

 ようやく開演時刻となったので座席に移動することにする。今回はC席なので2階の後ろの方。しかしそれにしても場内がガラガラなのが気になる。今日は3割以下の入り。明日はもう少し入るにしても少なすぎる。これでは士気に関わりそう。センチュリーは会員の拡大を狙って定期を金土の2日にしたのだが、完全に裏目に出ている。そこで来年は木の1日だけに変更するようだが、そうなったらなったでジリ貧感もある。私としても平日は来にくいし、ラインナップも今ひとつだしということで、やはり来年もセンチュリーはほとんど来ないことが予想できる。

 

日本センチュリー交響楽団 第221回定期演奏会

[指揮]デイヴィッド・アサートン
[ヴァイオリン]郷古 廉
[ハープ]髙野麗音
[管弦楽]日本センチュリー交響楽団

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」op.26
ブルッフ:スコットランド幻想曲 op.46
ディーリアス:劇付随音楽「ハッサン」より間奏曲、セレナーデ
エルガー:創作主題による変奏曲「エニグマ」op.36

 アサートンの指揮はかなりカッチリとした印象で、非常に手堅く鳴らしているように感じられた。これに対してセンチュリーのアンサンブルが今ひとつかみ合わない場面もいくらか見られる。指揮者との意思統一が完全ではない印象。メロディ自体はかなり美しく奏でる場面もあり、それなりに聞き所はあったのであるが、終わってみるとどことなく印象が薄い。

 郷古のバイオリンの哀愁を帯びた音色はなかなか曲調にもマッチしていて良かった。アサートンのバックもうまくそれを引き立てており、全体の中でこの曲が一番良かったように感じられた。

 

 コンサートを終えると宿泊ホテルに向かう。今日の宿泊ホテルは新今宮のホテルサンプラザIIアネックス。以前に何度か利用したことのあるホテルだが、今回はじゃらんで誕生月プランとして一泊1000円のプランがあったことが選択理由。

 部屋は5階の和室。正面道路に面した角部屋で窓が2面あるのだが、道路に面した側がうるさいのが難点。特に場所柄、この辺りは夜中まで表がうるさい。たまには今時恥ずかしい珍走団のような車の音が聞こえてくることもあるし、パトカーがしょっちゅう走っている。このうるささはいわゆる訳あり部屋か。せめて窓を2重窓にすれば少しはマシになるだろうに。

 部屋に入ると明日のMETライブビューイングの予約をムビチケで取る。明日は朝からこれがあるから今晩大阪に宿泊することにした次第。実を言うとセンチュリーはそのついでだった。とりあえず大阪のステーションシネマの座席を確保すると明日に備えて就寝することにする。