徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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読売日本交響楽団 第21回大阪定期演奏会

 昨日は台風が荒れ狂って大変だったが、一夜明けての今日は大阪まで読響の定期演奏会を聴きに行く予定。しかし昨日過ぎ去った台風の影響がここで牙を剥く。なんとJRで架線の切断があったとかで朝からJRが全面運休。昼過ぎにはようやく復旧したものの、おかげでダイヤはガタガタ。駅で待っても待っても列車が来ない。昨日は早々と丸一日運休していたのに、その間に架線のチェックさえしてなかったのか? 呆れるやら腹が立つやらだが、仕方ないのでいつもよりも1時間以上余計にかかってようやく大阪に到着。危うく遅れそうになりながらフェスティバルホールに駆け込む羽目に。

読売日本交響楽団 第21回 大阪定期演奏会

指揮/ジョセフ・バスティアン
ヴァイオリン/神尾真由子

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ドビュッシー:交響詩「海」
ラヴェル:ボレロ

 バスティアンの指揮は意外に繊細で細かいところに配慮したもの。ローマの謝肉祭では読響から煌びやかな音色を引き出していた。

 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲については、神尾の表情豊かな演奏が印象に残る。多彩な音色でかなり雄弁なヴァイオリンである。

 後半の海とボレロについてもローマの謝肉祭と同様に音色の煌びやかさが特徴的な快演。さすがに読響の演奏技術の高さもなかなかに光っていた。

 場内はほぼ満員の大入りだった。関西でも読響はなかなかの人気である。大フィル辺りももっと頑張らないと、関西の聴衆まで東京のオケに取られてしまいそうだ。

 

 コンサートまでに夕食を摂る時間がなかったので、腹が減って目眩がしそうだ。帰りに大阪駅の「えん」に立ち寄ってお茶漬けを食べて帰る。この帰りも列車が全く来ない状態で、家に帰り着いたのはとんでもない時刻になって、ヘトヘトに疲れることになったのである・・・。