徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

METライブビューイング プッチーニ「西部の娘」

 この日曜日はMETのライブビューイングに出かけることにした。三ノ宮に移動するとチケット手配済みの国際松竹へ。ただしその前に昼食を摂る必要がある。さんちかをウロウロして「神戸牛かつ亭」に入店することにする。「180グラムの牛かつ膳(1520円)」を注文。

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さんちかの神戸牛かつ亭

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レア牛カツ

 以前に新大阪で食べたのと同じタイプのレアカツ。柔らかいのは良いのだが、やはり私の好みはもっと洋食屋的なビフカツ。この店自体は決して悪い店ではないが。

 昼食を終えると映画館に移動する。観客は20人ぐらいと言ったところか。

 

METライブビューイング プッチーニ「西部の娘」

指揮:マルコ・アルミリアート

演出:ジャンカルロ・デル・モナコ

出演:エヴァ=マリア・ヴェストブルック、ヨナス・カウフマン、ジェリコ・ルチッチ、カルロ・ボージ、マシュー・ローズ、マイケル・トッド・シンプソン、オレン・グラドゥス

 プッチーニがMETの委託で作曲したという西部劇オペラ。ただ「蝶々夫人」「トゥーランドット」などと比べると、人気や知名度の点ではどうしても一段落ちると見られる作品。

 ただその音楽の内容はプッチーニにしてはかなり斬新。幕間に「プッチーニのこの作品の中には、もっと後の時代の例えばマーラーなどに通じるような響きが聴かれる」という類いの説明があったのだが、確かにその通り。ところどころ「あれっ?」と思うような現代的な節回しが結構聞こえてくるのである。

 ストーリーに関してはかなり安直なハッピーエンド。一言で言えば「やっぱり最後に愛は勝つ」というパターンで、かなり強引な感も拭えない。そういう点で「蝶々夫人」や「トスカ」のような悲劇よりはインパクトが弱く、これが人気的に今ひとつな原因にもなっているのではという気もする。もっともアメリカ人が病的にハッピーエンドにこだわるのは有名(何しろ「フランダースの犬」を無理矢理に夢オチにしてハッピーエンドにするぐらいだから)であることから、それに配慮したのではなんて思えたりもする

 歌唱については色男・ヨナス・カウフマンとヒロイン・エヴァ=マリア・ヴェストブルックの絡みが見事。甘い甘いドラマを繰り広げている。これにアクセントとしてジェリコ・ルチッチがかんでドラマが軽薄にならないような絶妙のバランスを保つ。この辺りの鉄壁の布陣はさすがのMET。


 ライブビューイングを終えると新今宮に移動する。明日は大阪で仕事になっているので、もう今日は大阪で宿泊してやろうという考え。でないと寝不足で疲労が溜まっている。せめて朝ぐらいはゆっくり寝たい。

 

新世界で夕食に寿司を摂って宿泊

 今日の宿泊ホテルはホテル中央オアシス。この界隈では高級ランクに属すると言ってよいホテル。とりあえずホテルにチェックインを済ませて荷物を置くと、夕食のために出かけることにする。

 この辺りで夕食となれば当然のようにジャンジャン横丁だが、今日は昼が牛カツなのでさすがに串カツはなし。となると必然的に選択としては寿司ぐらいしか残らないことに。よくよく考えるとこの界隈は非常に店のジャンルが狭い。と言うわけで入店したのは以前にも行ったことのある「大興寿司」

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大興寿司

  人気店なので店内は満席に近いが、幸いにして一人分の空きがあったのですぐに入店できる。かんぱち、シマアジ、トリ貝、ヒラメ、鉄火、たい、生しらす、締めに中トロを頼んで握ってもらった端から次々と平らげる。ネタはしっかりしていて非常に新鮮であることがよく分かる。ただ白身の魚の場合はもう少しネタを寝させて旨味を増やす手もあるかもしれない。以上で支払いは2500円なのでさすがにCPは極めて良い。

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 ホテルに戻るとまだ6時過ぎ。まだ夜は長いが、それを入浴したり持参したBDでサイエンスZEROを見たりなどでマッタリと過ごす。ところでこの番組、今年度になってからアシスタントが南沢奈央から小島瑠璃子と代わると共に番組もリニューアルしたのだが、中途半端な軟派な企画が増えてかなりつまらなくなった印象がある。特に「575でカガク」なんて企画、あまりにつまらなすぎてとてもではないが見ていられなかった。そう言えばガッテンもリニューアル後はまるで「あるある」みたいな番組になってしまって、つまらなくなると共に中身の信憑性もかなり疑問符なものが増えた。最近のNHKは視聴者の受けを狙っているが、結局は新規の視聴者をつかみ損ねる一方で従来の視聴者を遠ざけてしまっているような気がする。これは数年前にフジテレビなどの民放が大失敗した方向なんだが・・・。

 ネットの発達でテレビはもうオワコンなんて声もあるが、現代のネットメディアの中身をひどさを考えると、ネットがテレビを駆逐してしまうとは考えにくいが(一部の知的レベルの著しく低い若者はそっちになびくかしれんが)、テレビが勝手に自滅するという可能性はある。現在、創作分野の人材のレベル低下が著しいことを感じているが、それはテレビ番組制作の現場にも反映しているように感じずにはいられないのだ。

 ウダウダやっているうちに夜も更けてきて眠気も増してくる。明日に備えて早めに就寝する。