翌日は昼過ぎに出かける
翌朝は途中で何度か中途覚醒はあったが、7時過ぎまで爆睡。やはりやや硬めのベッドが合っているようだ。それでも7時になると目が覚めるのは恐ろしいサラリーマンの習性。ただ突然に10時間ほども寝たせいかいささか目眩がある。
昨日買い込んでおいたおにぎりを朝食代わりに腹に入れると、昨日何も出来なかったので仕事環境を構築して原稿執筆など、昨日の分の記事をアップしておく。
さて今日の予定だが、今日は15時より開演の大フィルの定期演奏会だけ。美術館は以前に回った時点でほぼ網羅していてもうあてがないし(「具体展」は見る前から私の感想は分かっているので、料金が高いこともあってパス)、それ以外にも特に何かをするという目的は何もない。そこで昼過ぎまで原稿執筆に当てることに。途中でシャワーを浴びたりしながらマッタリと過ごす。
12時を回ったぐらいに外出することにする。ホールに行く前に立ち寄るところがあるし、昼食も摂る必要がある。
立ち寄ったのは大阪ステーションシティシネマ。かといって何かの映画を見るわけではない。来週から公開されるMETライブビューイングの3回券を購入するため。大阪は人でごった返しており、映画館には体温チェックの装置はあるが、それを監視している者がいるわけではないので、それを使っている者は皆無。政府の目論見通りに見事に「コロナは存在しない」ということになってしまっている。しかしこんな現実逃避で第八波が来ないというのはあまりにあり得ないこと。元より自分達の利権さえ守れたら庶民どもなんて何万人死んでもかまわないというのが今の政府だから。実際にこの期に及んで増税などと、庶民を根絶やしにすることが自分達の使命とでも思っているんだろう。
昼食は出汁茶漬け
とりあえず大阪で目当ての物を入手すると昼食を摂る店を探すことに。ルクアの飲食店街はどこも長蛇の列で問題外、大丸の飲食店街は私とは貨幣価値が違いすぎるからパス。結局は久しぶりにエキナカを訪れる。オムライスの「北極星」が移転して大きくなっているが、オムライスを食いたい気分でもないので向かいの「えん」を久しぶりに訪れる。注文したのは「鯛茶漬け(1000円)」。
まあ普通に美味いがCPを言えば少々つらいものがある。それと心なしか出汁が薄くなった気がするんだが、まさかここまでアベノミクスの影響か?
喫茶にも立ち寄る
昼食を終えたとこでまだ1時前。ホールに直行したら開場待ちすることになる。久しぶりに「つる家茶房」を訪問。実はここ、先日の「美々卯」の後に立ち寄ろうとしたのだが、今は営業が17時までということで立ち寄ることが出来なかったのである。そこで一週間ぶりのリターマッチ。注文は最後まで「わらび餅」と迷った結果、「生麩ぜんざい」を注文。
甘みが身に染みる。ここのぜんざいはかなり良質なものである。ちなみに関東ではこれはしるこというのだったっけ? 相変わらず生麩が美味い。こうして食べるとほとんど餅。
ぜんざいを食べてマッタリしたところで14時を回ったので、地下鉄で一駅移動してフェスティバルホールへ。ホールは満席から遠いがまずまずの入りか。
大阪フィルハーモニー交響楽団 第563回定期演奏会
指揮/エリアス・グランディ
ピアノ/ミシェル・ダルベルト
曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調K.467
マーラー:交響曲 第1番 二長調「巨人」
ピアノ協奏曲はオケは6型という室内オケ編成。ただし演奏自体はことさらにピリオドというわけではない。残念ながら大フィルは室内オケ的な音色を完全に美しく響かせられるところまではアンサンブルの精度は高くはない。
この曲に関してはダンベルトの堂々たるソロ演奏に尽きるか。余裕綽々という演奏っぷりである。ただ余裕がありすぎるのかいささか速弾きの傾向がある。その上に時々ストンと落として歌わせたりするから、後ろのグランディは結構四苦八苦していたように感じられた。終止ベテランピアニストが若手指揮者をリードしていたという雰囲気。
驚いたのはダンベルトのアンコール曲。何やらゆったりとした美しい曲を演奏し始めたと思ったら、マーラーの「さすらう若人の歌」だろうか。何にしろ、後半プログラムの第三楽章である。それを抒情タップリに歌わせる。こりゃ「お前たち後半にオケでこれ以上のものを聞かせろ」という宿題を出したみたいなもの。こりゃいきなりハードルを上げてくるなと感心すること次第。
さてハードルを上げられての後半だが、ここでグランディがその上げられたハードルに真正面から衝突してドンガラガッシャンだったら大惨事だったんだが、そうはならなかった。グランディが打ち出した音楽は、ゆったり目のテンポであくまで色彩的で瑞々しい若さ溢れるもの。若きマーラーがこの曲に込めた若い憧れや戸惑いなどまで引き出すかのような若さ溢れる音楽である。
問題の第三楽章も、絢爛として抒情漂う美しい音楽としてまとめてきた。オケの音色は非常に華麗にして美しく、ダンベルトの課した宿題に対してオケならではの音楽でハードルをクリアしてきた。
最終楽章もドッシリと煽ることなく堂々とフィナーレまで持ってきた。じっくり音楽を描きつつ、ここ一番では一気に爆発させるという表情豊かな演奏であり、なかなか最後まで手に汗を握らせるものであった。終了後は場内大盛り上がりだったが、今回の演奏に心打たれたものも少なくないのだろう。実に心に響くマーラーであった。
夕食は新世界で
コンサートを満足して終えるとホテルに戻ることにするが、その前に夕食を摂りに新世界界隈をウロウロ。しかし串カツを食べようという気にはならない。そこで見つけた「とんかつかっぽう車屋」という店に入店、「とんかつ定食(1500円+税)」を注文する。
料理を待っていたら「サービス」というおでんの大根が出てきたのでこれを頂きながらしばし待つ。この大根、上品な味付けでなかなか美味い。
大根を食べ終わって少したってからとんかつが登場。肉はやや薄目である。それは良いんだが、何やら衣が少々しょっぱい。まあ悪くはないんだが、これと言って印象に残らないとんかつである。
別に悪いわけではないのだが、正直なところこのとんかつが昨日の「らいらいけん」の日替わり定食の2倍の価値があるかと言われるとしんどいところである。さっきの大根の感じでは、もしかしておでんの方が良かったか?
夜食に再びラーメン屋へ
夕食を終えるとホテルに戻って入浴してマッタリする。昨日は入浴からあがるとグッタリだったが、流石に今朝は長寝したから眠気はない。というわけで原稿執筆。ただ起きていたら起きていたで腹が減るもの。21時過ぎになったところで空腹に耐えかねて外出することにする。
立ち寄ったのはラーメン屋「虎ノ王」。「魚介つけ麺とチャーハンのセット」を注文する。
魚介系濃厚スープの太麺のつけ麺はマズマズ。ただチャーハンがやや脂っぽくてべったりしていてこれはいただけない。結局はチャーハンは少し残して店を後にする。
夜食を腹に入れてホテルに戻ってくると、またしばし原稿を執筆した後にこの日は就寝する。
この遠征の翌日の記事
この遠征の前日の記事