今日の夕食は牛タン
この週末はまたライブのはしごである。金曜の仕事を早めに終えると大阪まで移動。エキマルシェの「利久」で牛タン焼きとタンシチューの「利久定食」を夕食に頂く。
夕食を摂るとホールへ移動。いつもなら福島までJRで移動するところだが、一駅だけ列車に乗るのも馬鹿らしいのと、まだ開演まで時間があることからホールまで歩くことにする。
ホールには開演の30前に到着。私の席は2階の一番奥だが、見渡したところ異常に観客が少ない。2階、3階の入りは1割程度。1階席を加えてもホールの入りは3割も行っていないのではないかと思うほど。明らかに高すぎる価格設定が祟っているように思われる。
ウィーン放送交響楽団 ジャパン・ツアー2016
[管弦楽]ウィーン放送交響楽団
[指揮]コルネリウス・マイスター
ベートーヴェン:レオノーレ 序曲 第3番 op.72b
交響曲 第7番 イ長調 op.92※
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73
一曲目からどうもしっくり行っていない印象を受ける。オケの音色がゴチャゴチャとしてスッキリと聞こえないのである。マイスターの指揮は動作の大きい派手なものであるが、オケを完全にコントロールしていないのではないかとの印象がつきまとう。どうもオケの演奏とマイスターの指揮が微妙にずれている印象を受ける。各楽器で微妙に入りのタイミングがバラバラになるせいで音色か濁るのである。
二曲目のベートーベンの交響曲第七番になると、マイスターの指揮がほとんど暴走、異常に速いテンポで突っ走る。オケはそれに合わせるのがやっとの印象で、空中分解寸前の危うい場面も見受けられた。おかげで特に感銘を受けることもないまま音楽が過ぎ去ることに。
三曲目のブラームスでは、先のベートーベンのようにマイスターが突っ走るということはなかったが、アンサンブルの微妙な乱れは相変わらず。また金管を無造作にバリバリと鳴らすせいでオケ全体のバランスが崩れ、弦楽器が一向に前に出てこない。おかげでゴチャゴチャと音色の入り交じった冴えない演奏になってしまった。
ウィーン放送響自体は決して下手なオケとも思えないのだが、それを統率するマイスターがやや力量不足に感じられた。最後まで終始空回りの印象であった。
残念ながら正直な印象はイマイチというものであった。アンコールで演奏されたブラームスのハンガリー舞曲第5番がもっともオケのバランスもまとまりも良いという結果であった。この価格でこの内容だと次回はないなというのが本音。もっとも、もっと老練な指揮者がこのオケを率いれば全く印象が変わる可能性はあり得るが。何となくヒメノ指揮のコンセルトヘボウの悪夢が思い出された。
コンサートを終えるとホテルまでブラブラと歩く。今日の宿泊ホテルは法華クラブ大阪。私にするとやや贅沢目のホテルである。ホテルには20分ちょっとで到着。チェックインするとすぐに大浴場で体をほぐしてからこの日は就寝することにする。