徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

「藤城清治展」を見学してからバーミンガム市交響楽団のコンサートへ

 この日は爆睡していた。目覚ましが鳴らなかったのか、爆睡しすぎていて聞こえなかったのか、気がついたら朝の9時50分を回っていた。ホテルのチェックアウト時刻は10時である。慌ててバタバタと着替えと荷物の片付けをしてホテルを飛び出す。結局朝風呂はおろか朝食さえ摂ることが出来ずである。これは思わぬ不覚。

 ホテルをドタバタと飛び出すと、そのままバスで県立美術館へ移動。しかし何かイベントでもあるのか、バスは幼児連れの客で一杯だし、道路も車で大渋滞。毎度のことながら東大寺前の通りは異常に混雑する。車の流入規制が必要なのは京都だけではないようだ。途中からバスが動かなくなるので現地に到着するのはかなり遅れる。

 ようやく到着した美術館の前も大行列で入場規制中。藤城清治大人気である。

 

「藤城清治展」奈良県立美術館で

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 藤城清治の初期のスケッチなどから影絵の最新作品までを展示。私が以前に大阪文化館で見た展覧会と内容が被る部分も多々あったが、あちらでは展示されていなかった新作品なども見られた。奈良にちなんだシリーズなどがなかなか良い。

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 美術館を後にするとJR奈良までバスで戻る。東行き車線は相変わらずの大渋滞だが、西行き車線は一応は流れている。JR奈良からは大和路快速で大阪に向かう。本当はコンサートの前に昼食を摂りたかったのだが、藤城清治で予想以上に時間を費やしてしまったためにその時間的余裕がない。この日は結局は朝昼抜きである。

 

山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団

ピアノ/河村尚子

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92

 今回のラフマニノフは2番でなくて3番。河村のピアノはなかなかの熱演と言っても良い内容でかなりアピールのあるものなのであるが、オケと丁々発止の掛け合いという雰囲気にならず、オケの方が伴奏に徹してしまったような雰囲気がある。

 ベートーベンに関しては山田がいろいろと仕掛けているのはよく分かる。テンポはかなりダイナミックに振り、中盤はゆったりと終盤にかけてまくってくるという演奏。オケの方も以前の日フィルと違って山田の意図に追随しており、最後のまくりなんかもしっかりとついて行っている。ただ惜しむらくは、このオケの音色自体がそもそも陽性のものであるためか、抑えてきた部分で緊張感が持続しないきらいが見られた。テンポを抑えたところでピンと張りつめた緊張感を出せれば、終盤に向けての煽りが効果を上げたのにというのがやや残念。

 山田和樹の指揮はかなりオケを選ぶなという印象を受けた。一流のオケならそれなりの効果を上げるが、恐らく三流のオケなら空中分解するだろう。バーミンガム市響については残念ながら一流半というところか。

 

 これでこの週末の全予定が終了。帰宅することに相成ったのである。それにしても意外に消耗してしまったのは計算外。どうも体力が落ちている。