この週末は大阪方面のコンサートに出かけることになった。金曜の仕事を早めに終えると大阪に移動。夕食に「杵屋」でうどんを摂ってからホールへ急ぐ。
大阪フィルハーモニー交響楽団 第514回定期演奏会
指揮/角田鋼亮
ヴァイオリン/竹澤恭子
曲目/コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」
コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は響きの美しい曲。竹澤のヴァイオリンは繊細な音色であるが、ややヒステリックに聞こえるところもある。
二曲目のマーラーだが、冒頭からピアニッシモが絞り切れていない印象を受ける。おかげで全体がダイナミックレンジの狭い演奏との印象を受ける。また角田の遅めのテンポ設定は、ややもすれば弛緩した印象につながる。テンポを落としてピンと張り詰めた緊張感を保てれば良いのだが、残念ながら角田も大フィルもその緊張感を保ちきれない。さらにスローテンポでリズムを刻むような第二、第三楽章は音楽の流れの悪さも感じさせられ、若きマーラーの若さを感じさせないダラケた印象の演奏となっていた。結果としてはヌルさの目立つ面白みに欠けるマーラーとなってしまった。
残念ながらイマイチというのが正直な印象であった。大フィル演奏の雑さも目立つ内容であった。
コンサートを終えると今日の宿泊ホテルへ。今日宿泊するのは新今宮の「ホテル中央オアシス」。この界隈でのロークラスからハイクラスまでの各種ホテルを網羅するホテル中央グループの中では高級ランクになるホテルである。ここのホテルの良いところはトイレと風呂が別になっているところ。浴槽に湯を張るとゆったりと入浴する。今日の疲れを風呂でしっかり抜いてから明日に備えて就寝するのだった。