徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

大阪フィル第515回定期演奏会&「ターナー展」at 京都文化博物館&「トラベラー」at 国立国際美術館

 翌朝は7時半に起床したが、昨晩の就寝がやや遅かったこともあってやたらに眠い。とりあえずシャワーで目を覚ますがどうもシャッキリしない。結局は朝食を摂ってからホテルのチェックアウト時刻の11時手前まで部屋でグダグダと過ごすことになる。どうも最近は年齢のせいか体力の衰えが著しく、それが行動力の低下につながっている。昔のように朝からバリバリと行動すると言うことが出来ない。寂しい限りである。

 ホテルをチェックアウトすると隣の烏丸御池まで歩く。今日の最初の予定はここで開催される展覧会。

 

「ターナー 風景の詩」京都文化博物館で4/15まで

 イギリスを代表する風景画家であるターナーの作品を展示。

 初期の作品から晩期の作品まで網羅されているが、初期の作品は特に精緻な水彩画が多い。これらはターナーのスケッチと記憶力によって作成されていると言うが、その緻密さには驚かされる。数点、実際の風景と併せて展示されている作品があるが、それらを見比べるとターナーはかなり正確に報道写真のように絵を描いているが、ただ強調したい力点はしっかりと加えてあることも分かる。職業画家としての側面と芸術家としての側面が同居しているようだ。

 晩年になるとその芸術家としての側面が段々と前に出てくるようになる。精緻で緻密な絵画よりも、空気感や光を表現しようとしているかのような描写が増えてくる。手法としては異なるが、彼も印象派のような表現を目指していたのではと感じさせる作品がいくつか見られるようになってくる。この辺りが興味深いところ。

 

 展覧会の見学を終えると京都を後にする。今日の予定はフェスティバルホールでの大フィルの演奏会。大阪に到着すると今日宿泊する予定のジーアールホテル江坂に立ち寄る。荷物を預けるつもりだったが、もう部屋に入れるとのことなので部屋に入って一休みする。やはり体力がかなり落ちている。

 ホテルを出たのは2時頃になってしまった。慌てて途中の「ミンガス」でカツカレーを昼食にかき込むが食欲がイマイチ。体力どころか胃腸も衰えてきたか。

 今日のフェスティバルホールはかなり客が多い。バッティストーニ人気だろうか。

 

大阪フィル第515回定期演奏会

指揮:アンドレア・バッティストーニ

レスピーギ/交響詩「ローマの噴水」
レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」
レスピーギ/交響詩「ローマの松」

 最初から大フィルの音色がいつになく華々しくて派手なことに気づく。これがバッティストーニのカラーだろう。実際にバッティストーニの指揮は身振りも大きくかなり派手なもの。その指揮はイタリアものには見事に合致をする。大フィルも緻密で緊張感のある演奏は苦手であるが、こういう派手にバリバリやる演奏はカラーに合っているのか、いささか雑さも見受けられるものの、特に破綻もなくかなり快調な演奏であった。

 

 コンサートを終えると近くの国立国際美術館の夜間開館に立ち寄る。

 

「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」国立国際美術館で5/6まで

 現代アート勢揃いなのだが、昨今の傾向としては映像を駆使したものが非常に多い。しかしこの手の作品は延々と変化のない退屈な映像を見せられるだけで至って苦痛。

 スマホの位置情報とダミーヘッド録音による音響効果を組み合わせた作品は、アトラクションとしては面白かったが、これは芸術的感慨とは全く無縁のもの。

 結局は現代アートが完全にネタ切れで行き詰まっているという空気だけを感じさせられた。

 

 マルセル・デュシャン様、あなたは怠惰な自称芸術家に格好の言い訳を与えてしまいましたね・・・というところか。正直なところ感心する作品は皆無。ハッキリ言ってあの程度の感性であの程度のレベルなら私でも芸術家になれるというのが率直な感想。今時の芸術家はユーチューバーよりも楽な仕事か。どうやってああいう仕事で食べていけるのかそのノウハウの方が作品よりも興味がわく。

 

 夕食のために大阪第一・第二ビルの地下をうろつくが、心にあった店はことごとく予約で一杯。仕方ないので前にも立ち寄ったことのある「祭太鼓」カツ丼を注文、これが今日の夕食となる。

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カツ丼

 その後には「京都つる家茶房」にも立ち寄ってデザートにわらび餅を。

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つる家茶房

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わらび餅

 夕食を終えると江坂に移動、イオンに立ち寄って明日の朝食を購入してからホテルに戻る。部屋に入ってしまうと完全にダウンする。