徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

フランツ・ウェルザー=メスト指揮 ウィーンフィル

 この週末は大阪方面で外来オケを中心のコンサート三昧である。まずは金曜日のウィーンフィル。ほぼ毎年のように来日して円を稼ぎまくっているウィーンフィルだが、今年はメストが率いてブラームスを演奏とのこと。

 金曜日の仕事を早めに終えると大阪に直行する。ホールに行く前にまずは夕食を摂る必要がある。いつものように大阪駅前第1ビル地下辺りをウロウロするが、どうもピンとくる店がない。ラーメンとかトンカツの類いをガッツリ食うという気分でもないことからあてもなくしばし放浪、そこで見かけた「グリル北斗星」に入店する。

f:id:ksagi:20190306192731j:plain

大阪駅前第1ビル地下のグリル北斗星

 と言っても揚げ物類をガッツリ食べる気分でもないので、結局は注文したのは「オムライスのセット」

f:id:ksagi:20190306192817j:plain
f:id:ksagi:20190306192822j:plain
実にオーソドックスなオムライスである

 サラダとスープはまあ普通。オムライスは今時の卵焼きを乗せているだけのものではなく、古典的に卵で包んでいるもの。私は断然こちらの方が正統派だと考えている。味はまずまず。ただもう少し具が欲しいところ。

 夕食を済ませてたところでホールに向かう。私の席は当然のように3階席。ウィーンフィルクラスになるととてもではないが1階席には手が出ない。私もいつかはウィーンフィルの1階席を迷わず購入できるような身分になりたいと考えていたが、それは叶わぬことであることはほぼ確定してしまった。人生とは無情なもので、多くの者にとっての人生とは、叶わない夢を諦めていく過程のように思えてならない。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

フランツ・ウェルザー=メスト指揮
ピアノ:ラン・ラン

モーツァルト:『魔笛』から「序曲」
      :ピアノ協奏曲 第24番
ブラームス:交響曲 第2番

 最初は12編成という小編成で始まる。魔笛に関してはまとまりの良い演奏。

 モーツァルトのピアノ協奏曲についてはラン・ランの甘美なピアノ演奏が冴える。過度に表情をつけることはなく意外に淡々としたところもある演奏なのだが、それにも関わらずあくまで音色は甘い。アンコール曲にその傾向は顕著に現れ、この演奏だけで魅了された女性観客も少なくなかろうと思われる。

 ブラームスでは16編成に拡大し、もっとドッシリとした演奏を聴かせる。ただそうなっても決して音色が重くはならないのがウィーンフィルの特徴か。あくまで明るくて上品で優雅である。メストの指揮も外連のない正攻法なもので過度な煽りがない。ややそれが災いして、美しくて上品だがやや中庸で表層的に聞こえた部分もなきにしもあらず。

 アンコールはウィンナワルツが2曲だったのだが、これが驚いた。本領発揮とばかりに煌びやかで生き生きとした音色でガンガン演奏を始めたからである。まさに本場のウィンナワルツと言わんばかりの素晴らしい演奏で、これには心底魅了された。


 正直なところ、本命のブラームスよりもアンコールの方が堪能できたというコンサートであった。あのウィンナワルツに関してはさすがにウィーンフィルであった。ただあまりに料金が高すぎるのはどうにも。3階席の奥から2列目にも関わらず2万円を超えるというのは私にはあまりにつらい。

  この週末は大阪に宿泊してコンサートをはしごする予定。コンサートを終えるとホテルに入ることにする。今日の宿泊ホテルは新今宮のホテルサンプラザ2ANNEX。例によっての宿泊料優先のチョイス。とは言うものの、この界隈では中の上クラスぐらいのホテルになる。チェックイン手続きを済ませると、とりあえず部屋に荷物を置いてから少し外出する。やはりこの時間になって小腹が空いてきた。

 結局はホテル近くの「親子寿司」に入店して寿司を5皿ほどつまむ。ここはカウンターに握ってある寿司が並んでいて、それを適当に取って食べる形式。謂わば回らない回転寿司。これで支払いは1450円。この界隈だとこんなものか。寿司の味は普通。

f:id:ksagi:20190306192946j:plain

新今宮の親子寿司

 小腹を満たして帰ってくると、軽くシャワーで汗を流してから就寝する。とにかく疲れた。最近は睡眠障害気味で早朝覚醒や中途覚醒はあるが、寝付きだけはやたらに良いのである。