徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

プラハ国立劇場オペラ モーツァルト「フィガロの結婚」他

 昨晩のてんやわんやで就寝がかなり夜遅くになってしまったので、翌朝8時に目覚ましで叩き起こされた時にはかなりの眠気がある状態。しばし布団から起き上がれずにウダウダしてからようやく起き上がると、目覚ましに朝食に出かける。朝食はいつものバイキング。

 ようやく目が覚めたところで朝シャワーでさらに体に気合いを入れる。さて今日の予定だが、びわ湖ホールで開催されるプラハ国立劇場の「フィガロの結婚」を見に行くこと。ただこれだけだと時間がかなり余るので、その前に近代美術館に立ち寄ろうと考えている。

 ホテルのチェックアウト時刻の11時直前まで部屋でウダウダと過ごすと、地下鉄で東山に移動する。美術館の前の道路は消防の出初め式があるとか何とかで規制がかかっていたりでドタバタしていたが、美術館の方はかなり閑散とした状態。

「世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新に向けて」京都国立近代美術館で2/24まで

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 19世紀末のウィーンにおいて、旧来の保守的な芸術界に反旗を翻して旗揚げしたのがウィーン分離派と呼ばれる一派。彼らは時代に応じた新しい芸術の形を提案し、他国の芸術と交流したり紹介したりなどの活動を行いながら総合的な芸術活動を目指していたようである。そのような時代の作品を紹介。

 19世紀末と言えばアール・ヌーヴォーの潮流が逆巻いていた時代であるが、実際にかなり濃厚にその影響を受けている作品も多数見受けられた。一方、分離派を代表する画家であるクリムトに象徴されるのは耽美主義。本展ではそのクリムトの手になるが、残念ながら第二次大戦で焼失したウィーン大学大広間天井画の白黒写真も展示されている。

 またこの時期には木版画がかなり注目されたとのことで木版作品も多数。これ以外にも家具調度の類いなど、かなり幅広い展示内容である。一貫性が今ひとつないと言えばそれまでであるが、このような雑多な雰囲気も含めて、当時のウィーンを取り巻く芸術界の状況を肌で感じることが出来る。

  

 美術館の見学を終えた頃には昼過ぎだが、オペラの開演は15時からなので時間の余裕がある。このまま東山で昼食を摂ろうかと思ったが、朝食を遅めにガッツリ摂ったせいか食欲がイマイチ。食事よりはどちらかと言えばお茶をしたい気分だが、ピンとくる店がない。そうこうしているうちに東山駅まで到着してしまったので、とりあえずホール方面に向けて移動することにする。

 地下鉄から京阪で浜大津方面へ。それにしても毎度のことながら地下鉄の4両編成の大型車両が路面を走行するのは一種異様でもある。ボーッと窓の外を眺めていたところ、浜大津の手前で「お餅のたべ處」という表示が見えて妙に心惹かれる。そこで浜大津で途中下車して、その店三井寺力餅」立ち寄ることにする。

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おもちの食べ處

 この土産物のきな粉餅を販売しているようだが、お茶とのセットを店内で頂くことが出来るようだ。そこでお茶ときな粉餅3本のセットを注文することにする。店内でめしあがりの場合は奥の部屋に通されるが、ここが趣のあるところ。

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青いきな粉餅

 ああ青みのあるきな粉だが、青大豆を使用しているだろうと思われる。きな粉が甘すぎずで餅とのバランスも良くて実に美味。これを食べると口の中が少々パサパサするので茶と合わせるのがベストである。なかなかに気に入ったので土産にいくつか買い求めることにする。

 軽くお茶をしたところでようやく腹が減ってきた。しかしこの周辺は見渡してもこれという飲食店がない。そこでホール近辺で店を探すことにして移動する。

 ホールに到着するとクロークにキャリーを預けてから一旦外に出る。立ち寄ったのは西の公園周辺の飲食店が4軒並んでいるところ。その内の一軒「アンチョビ」に入店。びわ湖を望む洒落たイタリアン店である。ムール貝ロッソ(1296円)」を注文する。

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ムール貝ロッソ

 やや酸っぱいめのトマトソースにアルデンテのしっかりしたパスタを絡めてある。ムール貝が添えてあるが、これの風味は残念ながらあまり絡んでいないところ。パスタとしてはまずまずだが、CPはやや悪いか。

 昼食を終えるとホールに戻る。その頃にはちょうど開場時刻となる。

プラハ国立劇場オペラ モーツァルト作曲:歌劇「フィガロの結婚

指揮:エンリコ・ドヴィコ

演奏:プラハ国立劇場管弦楽団、合唱団

 なかなか楽しい作品である。モーツァルトによる軽妙な音楽がこのドタバタ劇を巧みに盛り上げる仕掛けになっている。

 さてプラハ国立劇場であるが、歌手に関しては圧倒的と感じさせるような者はいなかったという印象。ただ全体的に過不足なくバランスの取れたキャスティングである。演出面もバントマイム的な寸劇が入ったりなどというところは珍しいが、殊更に奇をてらった斬新系演出ではなくて無難なものであった。総じて安定感があって無難という印象の公演。取り立てての不満は出ないが、深く感動する類いのものでもないというところ。まあそれはこの作品自体がそういう作品であるわけでもあるが。


 公演を終えるとホールからの直行バス(これがまた寿司詰めである)で大津駅に移動。もう7時前になっているので、大津駅前で夕食を摂ってから帰ることにする。あまり重いものを食べる気にもならないので「金亀庵」でそば(大盛り)と鳥天丼のセットを食べることにする。味的にはまずまずで不満はないが、特に印象に残るものでもなかった。 
 これでこの週末の予定は終了。大津よりはるばる帰宅となるのである。さすがに少々遠い。