徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団大阪公演

 8時過ぎに目覚めるが、昨晩はかなり爆睡した模様。先週来の継続的な寝不足がかなり堪えていたようだ。

 今日のコンサートはザ・シンフォニーホールで14時から。ホテルのチェックアウトが10時なのでしばし時間をつぶす必要があるが、かといってどこかに出かける当てもない。仕方ないのでとりあえず大丸のレストラン街を覗いて、もう営業を開始していた喫茶店で朝食としてカレーと珈琲を頂きつつ。「ゴルゴ13」をKindleで読みながら時間をつぶす。それにしてもこれで1310円というのは、やはり大丸レストラン街はCPが悪い。

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今日の朝食

 昼頃になったところで店内が混み始めたこともあって移動することにする。ホールに向かってしばし散策。昼食を取る店を物色してウロウロするが、やはり大阪近辺には良さそうな店は見当たらない。結局は福島界隈までやって来たところで将棋会館にある「イレブン」に入店して「ビフカツ」を注文することに。良く考えると昨日の昼もビフカツだったことは後で気付いた。

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将棋会館内の「イレブン」

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ビフカツ

 ここのビフカツは今流行のレアカツ系ではなく、昔ながらの中まで火が通っているタイプの洋食屋のビフカツ。肉がややボリューム不足なのは否めないが、ご飯セットで1650円という価格では仕方ないか。ソースの味は悪くない。

 昼食を終えるとホールに向かう。ホール前に到着してから10分程度で開場時刻となるので、後は館内で時間をつぶすことにする。会場の入りは7割というところ。2階、3階に結構空席が多い。価格の高い席の内の悪い席が埋まっていないという印象である。そもそもS席の指定範囲が広すぎるのではないか。

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

[指揮] アンドリス・ネルソンス
[バリトン] トーマス・ハンプソン
[管弦楽]ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」から
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64

 ホールの違いがあるとはいえ、昨日と同じオケなのかと疑問を感じるほどに音色が違う。今日の方が明らかに音色が豊かで柔らかい。これがホールの効果だけなのだったら、もっとホールというものについて検討をする余地があるところだ。マーラーは柔らかくて温かいハンプソンのバリトンが非常に心地よい。これがオケと溶け合って見事なサウンド。

 後半のチャイコフスキーになるとネルソンスのスイッチが入ったことが明確になる。もう最初の音から違う。緊張感はありうねるような感情表現がある。ネルソンスも今までのやや淡泊に見えた指揮スタイルと異なり非常に激しく動く。またネルソンスの熱気が感染したかのようにオケの方も今までと全く異なるテンションの高い演奏を繰り広げる。第1楽章などは胸に迫ってくるものがあり、正直なところ涙が出そうになった。昨日のブラームスではやや緊張感に欠け、全楽器の斉奏になるとバシャーンという感じの響きだったのが、今日はピシッと締まる。ネルソンスもオケにダイレクトに指示を飛ばしていて演奏を引き締めていく。そのままラストのクライマックスまで突っ走ったという印象である。

 かなりの熱演に演奏終了後は場内は爆発的な盛り上がりとなり、アンコールが演奏されたが、これはゲヴァントハウスにはゆかりのあるメンデルスゾーンの「ルイ・ブラス」。これもピリッと引き締まった素晴らしい演奏で、場内の興奮冷めやらず。オケが引き上げた後にネルソンスが再登場しての一般参賀。

 昨日の演奏は今日の前座だったのか?と思わせるような凄い演奏で、昨日と同じオケとは思えなかった。ネルソンスがチャイコフスキーに何らかの思い入れがあるのか? あの変わり様はまるでチェコのオケが「新世界から」を演奏する時のようだった。かなり謎である。


 もろもろよく分からないところはあるが、満足してホールを後にすると帰宅することになったのである。