徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

京都市響大阪公演は、ノリノリの名演で大盛り上がり

昼食は新今宮で話題のオムライス

 翌日は朝から出かける予定はないので目覚ましはセットせずに起床。目が覚めたのは8時半ごろ。昨日買いこんでいた軽い朝食を腹に入れると、風呂に湯を張って体を温めてから、しばしは朝の仕事(原稿入力およびアップ作業)。毎度のことながらこのホテルの難点であるネットの遅さのせいで、原稿アップ作業は結構大変(途中でタイムアウトすることがある)。

 昨日の遠征記と教ドキュ用の原稿を1本仕上げると、ちょうど昼時になるので出かけることにする。今日はザ・シンフォニーホールで京都市響の大阪公演だが、開演が14時からであるので、それまで昼食を摂っておく必要がある。

 プラプラと出かけると新今宮の「南自由軒」に立ち寄る。ここは牛肉を使ったオムライスが名物とのことだが、前回訪問時には「それはちょっとしつこいのでは」と感じたので別メニューを注文した。しかし今回はその名物に挑戦してみるつもり。注文したのは「オムライスとトンカツのセット(1020円)」

オムライスが売りなのは看板だけでも分かる「南自由軒」

オムライスとトンカツのセット

 トンカツがやや薄めだが、価格を考えると妥当なところ。味は良い。そしてメインのオムライスだが、私が懸念したようなしつこさとか違和感は皆無。むしろ少々コクのあるオムライスと言う感覚で、逆にこれに馴染んだら鶏肉を使ったオムライスはあまりにあっさりしすぎと感じるようになるのではというように思える。思い出したのは金沢の「自由軒」の醬油ベースのライスによるオムライス。ちょうどあれの感覚に近い。私の頭の中で、自由軒と言えばオムライスという回路が形成されてしまう。そう言えばこの店の「南」は何に対して南なんだろう?

牛肉のオムライスはコクがある

 

 

 満足して昼食を終えるとJRでホールまで移動することにする。ホールは開場直前。

ホールへ移動

 コロナは終わったことにされた関係から、入場前のゲートはかなり省略された形になっている。

事実上、入場チェックはなくなった

 時刻になって入場するととりあえず開演まで再開された喫茶でマッタリとアイスコーヒーを頂きながらくつろぐことにする。しばし時間をつぶした後に座席に。場内は結構な入りである。

アイスコーヒーを頂きながら原稿作成

 

 

京都市交響楽団 大阪特別公演

今回は打楽器が多彩

[指揮]広上淳一
[管弦楽]京都市交響楽団

ボロディン:歌劇 「イーゴリ公」から
「ダッタン人(ポロヴェツ人)の娘たちの踊り」
「ダッタン人(ポロヴェツ人)の踊り」
チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
ビゼー:「カルメン」組曲セレクション
   (第1組曲から)
    前奏曲~アラゴネーズ / 間奏曲 / セギディーリャ / アルカラの竜騎兵 / 闘牛士
   (第2組曲から)
    ハバネラ / 闘牛士の歌 / ジプシーの踊り
ラヴェル:ボレロ

 ファミリーコンサート的な名曲メドレーのニュアンスのあるラインナップである。同時にエキゾチックな曲を並べてあるので、名曲世界巡りの感もある。

 さて久しぶりの広上の指揮であるが、今までにも増して絶好調という印象。初っ端からノリノリ全開と言ったところ。例によって小さな体をフルに使っての全力タコ踊り。それに応えるオケの方もノリノリ。初っ端のダッタン人から非常に冴えたキレの良い演奏であり、つかみはOKという印象。

 二曲目は鬱気質のチャイコの比較的珍しい明るい曲。イタリアという国はどんな根暗でも心明るくする力があるようである。冒頭から金管がかなり迫力のある音でブイブイとくるが、それに絡む弦楽陣がネットリとなかなかに色気のある音を出す。極彩色でありながら、それでいて軽薄にはならない見事な演奏。京都市響の安定性も抜群である。

 前半の大盛り上がりを受けての後半は、これも超有名なビゼーのカルメン。それにしてもこうして改めてその音楽を聴くとビゼーの天才を感じずにはいられない。見事なまでスペイン情緒満開だが、広上はオペラ的でなくコンサート向けピースとして演奏しているのが特徴。やや派手目な演奏でジャンジャンと盛り上げてくる。さらにこの曲の場合、フルートやトランペットなど、管楽陣の個人技も冴え渡っている。

 さらに個人技冴えまくりになるのが「ボレロ」。2パターンの旋律をきっかり9回ずつ繰り返すだけという超単調曲(A-A-B-Bのパターンの繰り返し)なんだが、ラヴェルの天才的オーケストレーションの技のおかげで見事な音楽になっているという代物。各管楽器にはソロ演奏部が必ずあるので、もし下手な奏者がいたらそこで破綻するという曲でもあるのだが、さすがに京都市響は安定しているうえに、今日は特にノリノリである。そのまま音楽は盛り上がって、クライマックスはノリノリの大音量で完。普段あまり響きが良いとは言い難い京都コンサートホールで慣れているせいか、ザ・シンフォニーホールがやたらに鳴るという印象。

 広上自身が言っていたが「実に気持ちの良い演奏」であった。場内が大盛り上がりになったのは言うまでもない。

 

 

夕食はいつもの定食屋

 コンサートを終えるとホテルに戻って入浴と原稿整理。18時になったところで夕食のために町に繰り出す。金もないし体力もないしということでわざわざ新世界まで出ていく気は起らない。結局はいつものように「らいらいけん」に向かう。途中で人だかりが出来ているから何かと思えば、どうやらお好み焼き屋があるようだ。ここが何やらGoogleで特に外国人に評価が高いそうだが、毎度行列なので覗く気がしない(それに私はお好み焼きがそう好きというわけでもない)。もしいつかたまたま空いていることでもあれば立ち寄るかというところで、らいらいけんへ。結局はいつものように日替わり定食を注文。

結局は今日もらいらいけん

 エビ玉の黒酢あんと豚の天ぷらがついて800円。これが普通に美味い。先週のニラ玉も上手かったが、今回のエビ玉はさらに美味い。毎度のことながらCP最強である。

CP最強の日替わり定食

 夕食を終えるとホテルに戻ってくる。テレビをつけるがろくな番組がないので、結局はひたすら原稿作成作業になってしまう。結局は私の遠征って、遊んでるんだか仕事してるんだか訳が分からなくなっちゃうんだよな。何も知らない者が見たら、明らかにワーケーションに見えるだろうな。

 そうこうしている内に夜も更けてくる。結局は適度な時間で就寝することにする。

 

 

この遠征の翌日の記事

www.ksagi.work

この遠征の前日の記事

www.ksagi.work