徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

龍野にアマオケ西播磨交響楽団のコンサートに出かける

中臣城見学は諸般の事情で見送り

 昨日大阪から帰ってきたところだが、今日は反対方向に出かけることにする。目的地は龍野。ここのホールで開催される西播磨交響楽団のコンサートに出向くことにする。西播磨交響楽団は以前にも一度行ったことがある地方アマオケ。まあ入場無料だし、ちょっとした気分転換及び暇つぶしに良いかぐらいの考え。

中臣城は中臣印達神社の場所(もう一箇所候補地がある)

 当初予定では、龍野まで行くついでにこの近くの中臣城なる赤松氏ゆかりの山城でも見学しようというつもりで出かけたのであるが、昨日来からの雨がかなり強いことと、いざ現地に到着すると車を駐める場所がない(目的地は神社で境内に車を駐められるはずなんだが、参道に車止めがされている上に手前の神社駐車場と思われる場所には「契約車以外駐車禁止」の表示あり)ことから断念する。

前方にいかにも山城向きの山が

しかし参道には車止めのフェンスが

 遠くに車を駐めて延々と歩くのも嫌だし、そもそもその遠くにも車を駐められそうな場所がないし(周辺は路地地獄である)で、諦めて出直しするしかなさそうだ。今回はとりあえずこの辺りに山城を築くのにいかにも向いている典型的な丘があったことだけを確認しておく。場所はここで間違いなさそうだ。私がこの地域の領主だったとしてもあそこに城を築く。

 

 

ホール敷地内の喫茶店で昼食

 仕方ないので、会場のたつの市総合文化会館赤とんぼホールに直行するとまずは昼食である。このホールの隣に「SATURDAY SUN」なる自家焙煎コーヒーにサンドイッチの店があることは確認済み。とりあえずここに入店することにする。

結構待ち客も多い

 懸念していたが、やはり待ち客で混雑している。しかし幸いにして私は数分で入店できる。「長崎じげもん豚ロースカツ」のランチセットにデザートを付ける。ただ客の人数と厨房の回転度合いなどから推参するとかなりの長期戦になりそうな模様。田舎のレストランあるあるである。とは言うものの、さすがに2時間も待たされることはなかろう。今日ここに来ている客も大半はコンサート目的と推測できるので、開演に間に合わないとさすがに問題になるだろうし。というわけで現在はこの原稿を書きながらまったりと料理を待っている。

 料理は15分弱で出てくる。田舎のレストランとしては上々のタイムだろう。挟むだけのサンドイッチというメニューが幸いしているか。私が頼んだのはカツサンドだが、挟んであるカレー味の野菜が美味い。産直野菜だろうか? またパンも美味い。どうやらここで焼いているらしい。

カツサンドのランチセット

 デザートには甘酒プリンをつけた。確かにプリンというよりは甘酒の味の方が強い。これはこれでありかもしれないが・・・。そう言えば確か龍野は酒造もあったように思うが、そのためか。もっともあまりプリンという気がしないので、もっとオーソドックスでも良い気がする。正直なところ、私としてはデザートをつけたのは失敗。少し甘すぎて若干胸が悪い。これが東洋亭の100年プリンならちょうど良かったのだが。

このデザートは私にはいささか甘すぎた

 

 

 店内が結構混んできたので、食べ終わったところで店を出るとホールの方へ。開場30分前ぐらいだが既に待ち客がいる。並んで待っているとその内にロビーコンサートが始まり、後援会員から順次入場となる。

結構な雨の中をホールへ

 このホールは以前に一度、やはり西播磨交響楽団のコンサートで来ているが、なかなか立派なホールである。入場客は結構多くて、どんどんと増えていき、最終的には8割ぐらいは埋まっている印象となる。

 今回のコンサートはチェコプログラムである。果たして西播磨交響楽団がどのような演奏を繰り広げるか。

 

 

西播磨交響楽団第35回定期演奏会

ホールはなかなか立派

指揮:原田芳彰
チェロ:佐々木賢二

スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」

 一曲目はスメタナの比較的有名なザワザワとした元気の良い曲。それをそのまま西播磨交響楽団は元気いっぱいという印象の演奏。あまりに下手なオケだとこの曲はややアップテンポになった時に崩壊する危険もあるのだが、その点は無難な演奏である。

 二曲目は反田が立ち上げたJNOに参加し、PACオケのアフィリエイトプレイヤーという佐々木によるチェロ協奏曲。佐々木の演奏の印象としては「安定感」というのが一番に感じられる。ただ演奏技術的にも安定はしてるのだが、かえってそこに情緒とかの類いの感情の薄さを感じずにはいられないところがある。妙にクールさのある演奏。

 バックのオケもこの曲が一番不安定さが見えた。管がしでかしたりなんて場面も。もっともこれはアマオケに限らず必ずあることで、別にここが特別下手とかいうわけではない。

 休憩後は新世界なんだが、概してどこのオケでも言えるのだが、この曲が一番締まりが良い演奏になる場合が多く、このオケもまさにその通り。非常に元気にノリで演奏している印象。ノリが良すぎて必ずしも指揮者の意図通りというわけでもなさそうな局面も見られた。

 とは言え、練度的にも一番高いように感じられ。第二楽章など見せ場である管楽陣がそれぞれ結構良い音を出していたのが印象に残る。そのまま怒濤のフィナーレまで突っ走る。時々しでかしがないわけでもなかったが、総じてまずまずの演奏でまとまったように思われる。

 前回に聴いた時には技術的に今一歩の印象を受けていたのだが、今回の公演ではそういう感はあまり受けなかった。これはやはり今回の新世界よりも、前回のブラームスの3番は相当に難しかったということだろうか。全体的に前回よりも演奏に余裕が見られたように思われる。