徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

大フィル定期演奏会は尾高によるベートーベンの「ミサ・ソレムニス」

大阪にとんぼ返り

 さて今日は週明けの火曜日だが、実は今日私は極めてアホなことをする。と言うのも昨日に三泊四日の大阪ライブツアーから帰ってきたところだが、今日もまた再び一泊二日の大阪ライブツアーに出向くというアホ極まりない日程なのである。

 それならそのまま大阪に滞在していたら良いんではとも思うんだが、組合から表彰されそうなぐらいに年有休暇消化率の高い私は、流石に火・水の二日も休んだら年有の残りが気になる状態(それでなくても今月は既に停電絡みで2日も休んでいる)。流石に火・水と連荘で大阪往復する体力はないことから、とりあえず火は出勤して、水は年有を取得することにした次第。

 と言うわけで火曜日の仕事をヘロヘロの状態で何とかこなすと、大阪に直行することにする。正直かなり体はへたっている。

 今回の予定だが、今日は大フィルの定期演奏会。明日はロンドン交響楽団の来日公演だ。ロンドン交響楽団は軍資金不足でほとんどの外来オケをパスせざるを得なくなった私が、何とか確保した数少ない外来オケ公演。やはり「ロンドンにハズレなし」という今までの実績がものを言っている。もっともこれまでは悉くラトルとの組み合わせなので。ラトルなきロンドン交響楽団がどういう演奏をするかというところが主眼でもある。

 とりあえず今日はまず大フィル定期である。JRで大阪に向かう。しかしこうやって遠征が相次ぐと、どうしても執筆遅れが生じてしまう。と言うわけで行きの新快速の中でpomeraを引っ張り出してきて執筆作業。ちなみに隣の席ではいかにも「出来る女性」という趣の方がノートPCを起動してTeamsでバリバリ仕事中。こりゃ私も同類に見られちまうかな・・・と思ったが、やはり私はどこに行っても成りが貧乏臭すぎるせいで(基本的に上から下までトップバリューでトータルコーディネイトのイオラーである)、エリートリーマンには絶対に見えず、大抵はフリーの記者(pomera使っている時)かフリーのカメラマン(首からカメラをぶら下げている時)に見られるようである。なお「仕事をしている時は遊んでいるように見え、遊んでいる時には仕事をしているよう見える」というのは散々私が言われていることである。目下、全力で遊んでいるわけである。

 

 

夕食はエキマルシェで

 大阪に到着するとまずは移動の前に夕食。エキマルシェに飛び込むと店を物色。「えん」なども考えたが、あまりに工夫がない上に値上がりが著しい。やはりたまには変化をと「大坂かしわ飯 ロマン亭」に入店する。

エキマルシェのロマン亭

 「大坂鶏まぶし(1880円)」を注文。注文するやまずはお茶が出てくる。知覧茶とのことだがやけに綺麗な緑が目立つ茶だ。爽やか系の味でなかなか良い。

知覧茶だそうな

 鶏まぶしはまさにその名の通りに名古屋のひつまぶしを鶏にしたようだ。薄切りの焼き鳥とそぼろを合わせたご飯は悪くない。

鶏まぶしの御膳

 ある程度食べたら味変で薬味を加えるが、やはりわさびが思いの外良く合う。

途中から薬味を添えて

 最後は出汁茶漬けで締め。出汁茶漬けは大体これにすると何でも美味くなるという和食の知恵だが、これも悪くない。もっとも本来はかなりしつこい食品をサッパリと食べるという知恵なので、かなりしつこいうなぎは良いが、最初からあっさりめの鶏の場合はもう少しコクが欲しい感がある。

締めは出汁茶

 夕食を終えるとホールへ急ぐ。大フィル定期には珍しい平日公演であるせいか、入場者は8割程度でやや少なめという印象。

今日のプログラム

 

 

大阪フィルハーモニー交響楽団 第581回定期演奏会

合唱団用の巨大なひな壇がセットされている

指揮/尾高忠明
ソプラノ/並河寿美 メゾ・ソプラノ/清水華澄
テノール/吉田浩之  バリトン/加藤宏隆
合唱/大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導:福島章恭)

ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス 二長調 作品123

 ベートーヴェンが生涯に2曲だけ作ったというミサ曲。かつては「荘厳ミサ曲」と訳されていたが(私の年代にはむしろこっちの呼び方の方がピンとくる)、決して荘厳な曲ではない(笑)という理由か、近年はこの呼称が多くなった模様。

 中規模編成ぐらいのオケが大規模な合唱団を率いるという編成になっている。音楽自体はもう最初から「ああ、ベートーベンだな」という印象で、ベートーベン自身も教会の中だけで演奏される宗教曲としては考えてなかったらしく、コンマスのソロが延々と入ったりなど、明らかにコンサートピースとしての演出なんかも含んでいる。その分、いわゆる教会臭い眠たい曲とは一線を画している。

 このような大編成でも流石に尾高は音楽をまとめ上げるのが上手い。先月に大編成のオケと合唱団によるマーラーの「復活」の名演を成し遂げたわけであるから、まあそれも至極当然なのではあるが。

 それにしても合唱に負担の大きい曲である。80分超の長丁場を大フィル合唱団は歌い詰めである。それでもその歌唱はゆるがず安定感があった。

 総合すると珍しい曲をなかなかの名演で堪能できたというところ。演奏終了後に場内が大盛り上がりだったのは当然。

 

 

 コンサートを終えると宿泊ホテルへ。今日はサンプラザ2ANNEXの洋室を確保している。しかし洋室が工事中(リニューアルのようだが、何かあったか?)ということで、隣(内部でつながっている)のホテルジパングの方の洋室に案内される。

ANNEXの隣のジパング(翌朝撮影)

 こちらもANNEXとほぼ同じ構成のシンプルな部屋。

部屋の構成はANNEXとほぼ同じ

シンプルな設備も

 早速仕事環境を構築すると行きの車中でまとめた原稿をアップ。一息ついたところで大浴場に入浴に行く。

 タップリの湯の中でゆったりと体をほぐしたところで、疲れが押し寄せるので部屋に戻るとさっさと就寝する。

 

 

この遠征の翌日の記事

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