修善寺温泉で汗を流す
修善寺温泉は鄙びた風情のあるなかなかに良いムードの土地である。今回私が立ち寄ったのは宙SORA/渡月荘金龍。日帰り入浴は1500円である。内風呂に隣接して開放感のある露天風呂があるのだが、この日は他に客がなく完全に私の貸切状態であった。
泉質はアルカリ単純泉で温調のための加水・加温あり、循環濾過あり、塩素使用ありということで泉質しては平凡であるが、それでも汗を流してくつろぐには良い湯である。この際だからゆったりとくつろぐことにする。
入浴してくつろいだから、車を置かしてもらって徒歩で修善寺温泉の散策に出る。川沿いの町並みが風情がある。また竹林があったり、縁結びの言い伝えのある橋があったりなどと散策のネタには事欠かないようである。
このままここに一泊していきたいところだが、残念ながら今回宿泊する予定にしているのは別の温泉地である。再び改めてここに一泊しに来てもいいなという考えが頭をよぎるが、そんな機会はこれからあるだろうか?
修善寺温泉を散策している内に、雨がパラパラとし始めた。このまま今日の宿泊地に向かうかとも思ったが、その前に最後にもう一カ所だけ立ち寄ることにする。
今日の最後の目的地は水軍城の長浜城
今日最後の目的地は長浜城。海に面した尾根筋状に築かれた水軍城で、狩野川の河口にまで進出してきた武田氏に対抗するために、北条水軍の基地として整備されたとのことである。現在は国の史跡に指定されており、近年になって史跡公園として整備されたとの話である。
現地には城址見学用の駐車場も整備されている(東側背後の釣り堀観光センターのところにある)。雨がぱらついているので傘をさしながらの見学だが、公園整備されているのでそれでも全く問題ない。
手前から、第四曲輪、第三曲輪、第二曲輪、第一曲輪と山上に向かって並んでおり、各曲輪の間は堀切などで防御されている。
第四曲輪は一番手前の登り口を守るための小さな曲輪。ここからやや上がったところにある第三曲輪あたりからが本格的に城内の雰囲気がある。
その上の第二曲輪は大きな曲輪でしっかりと土塁で守られている上に、奥の第一曲輪との間には堀切も残っている。また建物跡ものこっているようだ。
第二曲輪の奥に櫓があるが、これが第一曲輪や第一曲輪の北側に連なる小曲輪群への連絡階段を兼ねている。第一曲輪は最高所にあり、見晴らしが抜群である。ここにも建物跡がある。
第一曲輪の北側には4段ほどの小曲輪が連なっており、最下段は海岸へとつながっている。ここから軍船を出航させたのだろうか。
小さい城ではあるが、断崖の上に立地しており難攻不落の感がある。背後の陸側からの攻撃を警戒していたとのことで、そちら側は断崖の上に竪堀なども掘ってあってかなり守りを固めている。水軍の基地としては格好の布陣である。
水軍城といういつもとはパターンの違う城郭を堪能した。これで今日の予定はすべて終了、宿泊ホテルを目指すことにする。
伊豆長岡温泉で宿泊する
今日の宿泊地は伊豆長岡温泉。ここも結構大きな温泉街のようで、温泉ホテルや日帰り入浴施設などが林立して結構賑わっている。私はホテルはKKR伊豆長岡千歳荘を予約している。いわゆる公務員共済の宿だが、別に公務員でなくても宿泊できる。私はじゃらんからここを予約している。
部屋に入ると既に布団が敷いてある。所謂省力化というやつだが、既にクタクタになっている私にはむしろこの方がありがたい。すぐに布団の上にひっくり返る。
しばらくダウンしてから生き返ると大浴場へ入浴に行く。ここの泉質はアルカリ単純泉とのことで修善寺温泉と同様の泉質である。特別な浴感はないが、若干ネットリした感触のある湯。温度設定がやや高めなのでいささかカッカする。
風呂に入っている間に洗濯もしておく。これだけの長期遠征となればさすがにもう着替えのストックがない。明日だと着替えがギリギリだと思っていたが、ここのホテルにコインランドリーがあったので助かった。
夕食は6時に広間で。内容的には盛りだくさんだが、手元にあるメニュー表の何と対応するのかが分からない料理が多い。配膳係りもバタバタしていて説明は全くないし。この辺りはやはり公的施設。味は良いのだが、昨日のがあまりに豪華すぎたので驚きはない。まあ宿泊料金がそれなりだから比較してはいけない。宿泊料金から見れば結構内容的には良いのではないか。
夕食を終えて部屋に戻るともう布団の上から起きあがる気力がなくなってしまう。もう一度入浴に行こうと思っていたのだが、そんな気力は皆無。結局この日は9時過ぎ頃にもう寝てしまう。
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