翌朝は7時前に起床すると、レストランで朝食バイキング。和食系おかずが結構いろいろとあるのでガッツリ食える。朝食後には一風呂浴びてからチェックアウトする。
さて今日の予定だが・・・何もない。元々は大分の美術館を訪問するつもりだったのだが、それを昨日終わらせてしまったので今日の予定が全くなくなってしまった次第。どうするかいささか困ったが、とりあえず日出の背後の山上に真嶽城なる山城があったはずなのでそこを訪問することにする。
台風の動向が気になるところだ。別府は晴れているが、別府湾沿いに車を走らせていると前方の所々に濃い雲がかかって部分的に雨が降っているらしきところがチラホラと見える。結構目まぐるしい天候になりそうだ。
真嶽城 島津をも退けた大友氏の堅固な山城
日出に到着するとそこから山の方に向かう。日出バイパスを越えた辺りに城山に向かう山道がある。舗装されているが道幅は狭く、ところどころかなり急な坂もある。天候が良ければノートで進むのに不安はないが、もし豪雨に出くわせばタイヤが空滑りする危険がある。とりあえず天候が荒れる前に上に登ってしまおうと少々急ぐ。
ようやく山上の駐車場に到着。なかなかの風景である。さあここで写真をと思った途端に思いがけないトラブルが。どうも最近になってタムロンのレンズの動作がガタガタしていると思っていたのだが、ズームリングを操作した途端にガチッと引っかかる感触があって、次の瞬間にスカスカになってしまった。とうとうどこが致命的に壊れてしまったようで、ズームリングが完全に馬鹿になってしまっている。レンズが手動で前後に動く状態で、一昔前の手動ズームになってしまった。幸いにしてオートフォーカスはまだ辛うじて生きているようなのでこの遠征中はこの状態で凌ぐしかなさそうだ。ただ修理代を考えたらこのレンズは寿命と考えた方が良いだろう。これはこの期に及んで痛い出費になりそうだ。
真嶽城は日出の街を見下ろす山上に大友義鑑(宗麟の父)が築いた山城である。島津軍に攻め込まれたこともあったが、要害であるこの城を落とすことは出来なかったとのこと。
駐車場の隣がすぐに主郭である。現在の主郭には神社が祀られている。東側にはさらに数段の曲輪があるようだがそう複雑な構造ではない。まさに地形で守る城郭である。私が島津軍なら、この城郭は攻めずに囲むだけで放置するだろう。城郭においては「攻める気にもさせない」というのも重要な要素である(笑)。
日出城(暘谷城) 日出藩の藩庁、見事な石垣が残る
真嶽城の見学を終えると日出の町に降りてくる。やることもないので、とりあえず日出城をもう一回見学しておくか・・・。日出城は江戸時代にこの地を治めた木下氏の城で、日出藩の藩庁が置かれていた。今では本丸の跡地は小学校になってしまっているが、それでも本丸石垣が残っている。この石垣はそれだけで石垣マニアを興奮させられる立派なものである。城の周りを歩いて一回りして石垣を堪能する。
重要文化財的山荘を見学
日出城を見学した後はここの東にある国の重要文化財である的山荘の見学に行く。的山荘は成清家の別邸で、現在は料亭になっていて庭園は見学可能である。広大な庭園なんだが、池に水が張っていなかったのが気になったところ。高級料亭のようだが客の姿は見当たらず、果たして経営的には成立しているのだろうか?
日出城を一回りしたところで、そろそろ昼時であるやはり地元の名物を昼食に頂きたい。