徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

遠征最終日は関西シティフィルのコンサートに出向く

遠征最終日の朝はホテルでゴロゴロ

 翌朝は8時前に自然に目が覚める。朝食のために出かけるが、ぼんやりしていたのか財布を持って出るのを忘れて引き返す羽目に、結局それが災いして「カフェ・ド・イズミ」は例によってインバウンド勢に占拠されて満席。ああ、やっぱりインバウンドうぜぇ。仕方ないので近くの「喫茶ロミ」を訪問することにする。

喫茶ロミ

 ここは朝から和定食もあるというなかなかに異色な喫茶店。なおこの界隈の喫茶店の典型パターンで、朝から顔なじみの常連さんが集まって「いつもの」という空気がある。とりあえずよそ者の私は、オーソドックスに「玉子サンドのモーニング(420円)」を注文。

結構ボリュームのあるモーニング

 注文してから、ここのモーニングはゆで卵もついているから玉子が被りになるのでハムサンドの方が良かったかと思ったが後の祭り。まあ玉子サンドが玉子焼きだったからもろ被りは避けられているが。最近の物価高騰の煽りで先ごろメニューの価格改定があったようだが、それでもサラダにヤクルトが付いてワンコイン以内というCPの良さは保っている。

 朝食を終えるとホテルに戻ってくる。正直、先日のいささか強行軍がたたって体が重いし、集中力も落ちている。それにキャリーが破損している状況ではあまり動き回りたくない。そういうわけでチェックアウト時刻を遅らせて午前中は作業と休養にいそしむことにする。

 

 

 正午を過ぎたところで荷物をまとめるとチェックアウトする。持ち手の壊れたキャリーは応急措置でタオルをくくりつけて引きずることに。ただしこれだと安定しないので腕への負担が大きい。こういう状態なので手っ取り早くロッカーに入れたかったのだが、大阪駅のロッカーには空きがなく、福島駅のロッカーはサイズの関係で入らない。やっぱりインバウンドうぜぇ。結局はこのままキャリーを引きずって会場まで行く羽目に。

 昼食を摂る必要があるが店を選んでいる余裕がない。ホール近くの「まこと屋」に入店することにする。一昨日にラーメンで外しているからあまりラーメンの気分でもなかったのだが。

ラーメン「まこと屋」

 注文したのは「背脂醤油ラーメンの半炒飯付き」。以前に来店した時には体調の関係で完食が出来なかったのだが、今日は体調が悪くないのか、ややしつこい感はあるが美味い。

炒飯の味付けは私好み

ややしつこいが今回は完食出来た

 昼食を終えるとホールへ。結構来ているというのが正直な感想。一階席はほぼ満席で、二階席にも結構入っている様子。ザ・シンフォニー中ホール構成で8割以上と言うところか。

オケの編成は結構大きい

 

 

関西シティフィルハーモニー交響楽団第78回定期演奏会

[指揮]ギオルギ・バブアゼ
[管弦楽]関西シティフィルハーモニー交響楽団

チャイコフスキー:交響曲 第1番 ト短調 op.13「冬の日の幻想」
ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25(管弦楽版)


 指揮のバブアゼは関西フィルのコンマスを務めているのでよく見た顔である。考えてみたら彼の指揮は初めて聴く。果たしてどのような演奏を披露してくれるか。

 冒頭から管楽器が結構無造作に音を出すので「あれ?」と思ったのだが、全体的に元気を通り越してややうるさめの演奏。元々のオケのカラーがそういうところがあるように感じられるが、バブアゼの指揮自体もとにかくガンガン行くという印象で、やや早めのテンポで大音量でまくし立てるという感がある。正直なところ私はこの曲はもう少しロシアの情緒というか、そういう起伏があっても良いと思うのだが、どうもクレシェンドでなくいきなり最強音に飛ぶようなところのある演奏で、しかもアップテンポ気味だから弦楽陣もビブラートがほとんど効かないせいで音自体が硬質でキンキン響く印象。まあこれで崩壊しないところはさすがに関西シティフィルは基本的な技倆は高いのだと思うが。

 と言うわけで一曲目はチャイコにしてはいささかヒステリックな感を受けた。やはりもう少しほの暗い情緒と激情の振幅が彼の作品には欲しいところ。いささか元気すぎて細かいニュアンスがぶっ飛んでしまったように感じられた。

 後半のブラームス(シェーンベルク編曲)も基本的には同系統の演奏。バブアゼの振りの大きな指揮に合わせてガンガンと鳴らす。強度がメゾフォルテとフォルテとフォルテッシモしかない印象。しかもフォルテッシモとメゾフォルテの間の強度差が大きくない。少々飛ばしても弦楽陣がばらける様子はないので、基本的技倆は高いと思うのだが。ラストは打楽器陣大活躍のドンチャン騒ぎになる辺りはこのオケらしい。そう言えば先の公演でもこんな感じだったな。

 このオケがブンチャカ鳴らすしか能がないオケではないということは、アンコールで披露されていた。一曲目は弦楽陣がしっとりと美しいアンサンブルを聴かせ、二曲目のハンガリー舞曲はかなりトリッキーな曲を崩壊せずに一丸と演奏した。こういう技倆をなぜ本編プログラムで披露しないのかはいささか疑問。指揮のバブアゼも煽りしかしてなかった印象がある。彼はデュメイの元であのいろいろと仕掛けの多い指揮の薫陶を受けたはずなんだが・・・。

 これで今回のスケジュールは終了。扱いにくいキャリーを引きずりながら家路についたのであるが、やはりここでの無理は覿面に腕に負担をかけており、元々故障のある肘に心配が・・・。

 

 

この遠征の前日の記事

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