読響大阪定期に繰り出す
今日は読響の大阪公演に出向くことにした。ちょうど大阪方面への出張があったことから、仕事の終了後にホールに駆けつけることにする。時間が結構ギリギリなので、夕食はエキナカの「えん」で「鯛茶漬け(1250円)」をかき込む。ルート的に考えると「ミンガス」も候補なのだが、先週に訪問した時に体調のせいか味が落ちたのかは不明だが、あまり美味しく感じなかったことから今回は避けている。いずれ体調が万全の時に再訪して見極めを付けたいところ。

味はまずまずなんだが、とにかく価格が上がった。ここのだし茶漬けは以前よりやや高めだが、もう既にサクッとお茶漬けというレベルの価格ではなくなっている。その上にボリュームは今ひとつなので年々CPが低下しているのを感じる。最近はこんな飲食店ばかりで、アホノミクスの日本破壊力の強さを思い知るばかり。

とりあえずの夕食を終えるとホールへ直行する。毎度のことながら読響は大人気でホールは大入りで、会場内の混雑ぶりが大フィルの時とは桁違いである。読売新聞関係者枠もあるようだが、一般人気がかなり高い。
今回は上岡によるポピュラー曲集。先週は結構難解なプログラムだったので、今日は少し気楽に聞けそうである。もっとも上岡だけに一筋縄ではいかない演奏(口の悪い人には「変態的」と形容する者もいる)をすることは予想されるところであるが。

読売日本交響楽団 第43回大阪定期演奏会

指揮:上岡敏之
チェロ:鳥羽咲音
チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」、ロココ風の主題による変奏曲
フォーレ:付随音楽「ぺレアスとメリザンド」組曲
ラヴェル:ボレロ
前半はチャイコの2曲。ロメジュリについては上岡らしい個性の強い演奏である。上岡の常で独特のアクセントやバランスがあり、普段聞き慣れたこの曲と微妙に違った聞こえ方がするのが特徴。そして明暗のバランスがハッキリしたメリハリ強めの演奏である。
それにしても読響の弦楽アンサンブルの美しさには驚かされる。ただ管楽の方は弦楽に比べるとやや荒さが目立つ。響きに角がある場合があるし、重奏の音色が微妙にかみ合っていないように感じられる箇所もいくらかあった。
ロココについては鳥羽のチェロが全てだろう。かなり良い音を出すことに感心させられる。曲想的にテクニックを正面に出してくる演奏ではないが、テクニック的にしっかりしているのは感じられる。実際にその辺りはアンコールのパガニーニで披露してくれる。
オーソドックスに綺麗に演奏してくるので、この曲については上岡もチェロに合わせて比較的オーソドックスな演奏に徹している印象。なかなかに美しい一品であった。
休憩後の後半はまずはフォーレ。流石に「怒りの日」のないレクイエムを作曲した人物だけに美しい曲だということを感じる。読響の演奏も弦楽アンサンブルを中心にかなり美しい演奏で盛り上げている。ただ弦楽は鉄壁であるが、やはり管についてはところどころやや場違い気味に荒々しく聞こえることがあるのが少々気になる。
ラストはボレロ。各楽器が持ち回りで同じ旋律を繰り返すというソロ技量披露のような曲である。こうなると流石に読響は上手い。オケ全体で合わせるとバランス的に怪しい部分があった管楽陣も、ソロ演奏となると安定した技量を発揮する。そして最後は大盛り上がりでクライマックス。覚えのあるこの曲と一風変わって聞こえる場面がいくつかあったから、上岡はやはりこの曲でもいろいろ仕掛けていたと感じられるが、曲想的にそう違和感を抱かせるものではない。
読響については序盤はややギクシャクしたような部分も感じないではなかったが、進むにつれてそれが解消してきてしっくりとくるようになったという印象。総じての安定感はやはりかなりあると言える。
ちなみにステージに歩いてくる上岡の姿にかなり違和感があった。足を痛めたのか、それとも腰か。全曲立ち通しで指揮していたので、そう深刻なものというわけではないようにも思われるが、少々気になるところではある。
コンサートを終えるとホテルに向かうことにする。今日はかなり疲労していることが予想されたのと、明日も関西フィルの公演があることから、明日はホテルに籠もってのリモートワークをするつもりでいる(この日は元々在宅勤務の予定だった)。この年齢になると、仕事も体の限界を考えつつやらないとダウンしてしまう。
宿泊するのは新今宮の定宿「ビジネスホテルみかど」。夕食が軽かったことからコンビニで夜食を買い込んで持ち込む。しかしチェックインして部屋に入った途端に予想以上の強烈な疲労が襲ってくる。買い込んだ夜食を腹に入れたところで、入浴する気力もないままベッドの上で意識を失ってしまう。

この遠征の翌日の記事