徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

遠征2日目は関西シティフィルのオルガン付き

翌日は関西シティフィルのコンサート

 翌朝は周りのカプセルがガタガタうるさくなり始めたのと目覚ましで8時頃に目覚める。かなり爆睡していたと思うが、やはり体がかなりダルい。これも老化による睡眠力の低下。

 とりあえずは朝食へ。朝食はバイキングだが、和食を中心に結構充実している。これもこの宿のアドバンテージ。テレビを見ると未だに恥ずかしげもなく24時間偽善テレビをやっているようだ。白けること甚だしい。

朝食は和食でガッツリ

 朝食を終えると浴場へ。朝から汗を流してサッパリする。外出先での楽しみといえばやはり朝風呂である。例によって「小原庄助さん万歳」

 さて今日の予定だが、大阪で開催される関西シティフィルの公演に行くだけ。実のところこれ以外の予定は全くない。開演はザ・シンフォニーホールで14時からなので、11時過ぎまでカプセルでグダグダと無為に過ごす。チェックアウトが12時というのもこの宿のアドバンテージ。

 ホテルをチェックアウトすると阪急の京都河原町まで移動。例によって今日も焼け付く日差しで体がおかしくなりそう。

 

 

ホールは大入り満員

 阪急大阪梅田に到着したのは昼過ぎ。ここからホールまで移動がてらで昼食を摂る店を探すが、そもそもこの界隈はボッタクリ店が多すぎる上にどこも行列で入店できない。そうこうしているうちに、暑さにあたられて体調がおかしくなってきて食欲は失せるしで、昼食にありつかないうちにホールにまで到着してしまう。この時点で開場の数分前。ホール入口には長蛇の列ができている。夏休み最後の週末の手頃な価格のコンサートということで観客が殺到したか?

ホール前は大混雑である

 結局はホールに入場すると喫茶で高級サンドイッチ。なんか昨日と全く同じパターンになってしまった・・・。つくづく学習能力が欠如している。仕方ないのでサンドイッチをつまみながらpomeraで執筆作業。なおこのpomera、以前はバッテリーがほぼ死にかかっていたので10分も連続作業したらシャットダウンしてしまい、モバイルバッテリー接続が不可欠だったが、つい最近にとある経緯でメンテナンスのために本体がメーカー送りになった際(この経緯についてはいずれ一件落着の後に別記事として挙げると思う)に、バッテリーの交換も依頼したので極めて快調である。私は遠征の際はノートPCも持参しているが、基本的にはPCはホテルに落ち着いてから使用するもので、こういう機動力ではpomeraにかなうものは存在しない。

2日続けて間に合わせ昼食になってしまった・・・

 なお喫茶は時間経過とともにだんだんと混雑していく。ちなみに現在はケーキの販売を中止中とのこと。暑さのせいで食中毒でも出たのか、納入先が倒産でもしたのか、それとも単に売れ行きが悪いから販売停止したか。なお再開の時期は改めて連絡とのこと。この異常な暑さはケーキの売り上げにも影響しているようで、私の家の近くのケーキ店も夏になってから製造するケーキの数をあからさまに減らしている。やはりこう暑くなりすぎるとケーキよりもアイスの方が売れるんだろう。

 開演15分前ぐらいに会場入りする。P席には客を入れていないようだが、見渡したところほぼ満席に近いぐらい入っている。大入りである。関西シティフィルなかなかの人気である。またオルガン付きのプログラムも受けたか。

 

 

関西シティフィルハーモニー交響楽団 第79回定期演奏会

P席以外はほぼ埋まっている

[指揮]伊藤 翔
[オルガン独奏]片桐聖子
[管弦楽]関西シティフィルハーモニー交響楽団

 

ヤナーチェク:狂詩曲「タラス・ブーリバ」
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」op.80
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」 ハ短調 op.78

 

 一曲目はチェコを代表する国民楽派音楽家三巨頭の三人目、ヤナーチェクによる作品。ポーランドと戦ったコサックの英雄の物語の曲のようだが、三部構成で第一部は裏切った次男を自ら殺害するシーン、第二部は捕らえられた長男が処刑されるシーン、第三部は自らも捕らえられて処刑されるシーンといった、かなり殺伐とした救いのない物語である。

 そういう劇的シーンを描いた曲であるが、最初は思いのほか美しい(次男が裏切りに至った理由が、ポーランドの女性と恋に落ちたためだからだろう)。それが徐々に不穏な盛り上がりをして、最後は激しい音楽になるという展開。こういう辺りで管楽器類がバリバリ来るのはいかにもヤナーチェクらしくはある。

 こういう構成の曲は、イケイケドンドン系雰囲気のあるシティフィルには向いているように思われる。伊藤の指揮もシティフィルのそういう性格を考慮に入れてか結構煽る指揮である。

 二曲目はフォーレらしいと言える洒落た美麗な曲である。特にシシリエンヌは単独で非常に有名である。シティフィルもなかなかに美しい演奏をしているが、細かい芸に関してはいささか欠ける部分も無きにしも非ず。

 後半は有名なサン=サーンスのオルガン付き。冒頭からさざ波のような旋律が押し寄せるのが特徴なのだが、シティフィルの演奏については残念ながらこの辺りがいささか大ざっぱ。シティフィルは全体的に「元気系」のオケなので、弦楽陣にはピアニッシモが、管楽陣にはピアニッシモ及びピアノがなく、メゾピアノ以上しかないような印象。そのために弱音での微妙なニュアンスを出すという演奏はどうも苦手である感を受ける。その辺りも考慮してか、伊藤の指揮も細かいニュアンスを求めるよりは、バリバリと行く方向に誘導している感がある。

 その反面、第二部のようなオルガンとオケが混ざり合っての大スペクタクルとなると、いかにもこのオケの真骨頂というようなところがある。ドカドカバリバリと大盛り上がりして、最後は力強いサウンドスペクタクル。伊藤の指揮もかなり煽りまくりというところである。結果として公演自体はまずまずの成功だろう。

 アンコールはマスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナから弦楽中心の美しい曲。こういう曲になると弦楽陣がバリバリだけでなく美しいアンサンブルもできるということをアピールするような形になる。このオケに関しては、どうも以前からこのようなアンサンブル中心の美しい演奏もできる弦楽陣と、とにかくバリバリやりたがる管楽陣の微妙な齟齬のようなものを感じずにいられないところがあるのであるが・・・。まあ実際のところ、管楽陣がもう少し微妙なニュアンス表現とかの小技を習得したら、オケ全体のレベルが1グレードアップするような気はするのである。

 

 

この遠征の前日の記事

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