徒然草枕

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青天を衝け 第10話「栄一、志士になる」

栄一、テロリストになる

 喜作までが江戸に行くと聞き、すっかり舞い上がった厨二栄一は自らも江戸に行きたいと親父殿に懇願。何だかんだで意外と甘いところのある親父はそれを了承して、栄一は念願の江戸へ。しかし8年前に来た時と違って物価高騰や疫病の流行などで活気がなくなっている。

 で、喜作の誘いでテロリストアジトに出入りする栄一。神の国に異人を入れた天罰だという話に対して「それなら何で神風を起こしてくれんのじゃろか」と相変わらず思ったことをそのまま口にしてしまうKY栄一。危うく他の血の気の多い連中に袋叩きにされかねなかったところを辛うじて助け船を出してもらえましたが、本当にガキの頃から進歩のない奴である。

 そしてものの見事に分かったような分かっていないような状態で「とにかくジョーイだ!!」と完全に浮かれてテロリスト仲間になっている栄一。人を斬るための剣術訓練にまで参加しますが、百姓に人が切れるかの言葉に意地になってエヴァンゲリオンの碇シンジ状態で刀を滅茶苦茶に振り回して回りに取り押さえられることに・・・。何か半端ない厨二臭が漂っています。

 

お千代は目出度くおめでたで浮かれる栄一

 一方、江戸に行った旦那のことを「倒幕で浮かれてたから変なのに巻き込まれなければ良いんだけど」と心配していたお千代は、子供がなかなかできないことを伯母からネチネチと攻められてます。親父さんは「根は良い人」という言い方をしていたが、いや、あの伯母さん明らかに根っこから陰険でしょ。

 で、江戸から浮かれて帰ってきた栄一。親父は脳天気にこれでバカ息子も満足しただろうと思っていた様子だが、お千代は厨二旦那が良からぬ企みに参加しようとしている空気を感じている雰囲気。そんな矢先にお千代が妊娠判明、栄一は完全に浮かれてしばしジョーイ云々はどこかにぶっ飛んでお千代もひとまずは安心。

 しかしその頃幕府ではワンコ(井伊)に変わって老中筆頭になった安藤信正が公武合体を強力推進中。和宮の一行をもてなさないといけなくなった血洗島では、また田畑ほったらかしで動員がかかり、例によって偉そうにしながら何でも巻き上げるクソ代官に栄一は再び不満を蓄積中。腹の中で「絶対幕府倒す」という決意を固めているのが明らか。

 

公武合体で暴発する若きテロリスト達

 一方のテロリストアジトでは安藤信正を討つなどと息巻いて盛り上がっている連中が。で、長七郎もその仲間に連なることに。しかし帰ってきた長七郎からそのことを聞いた栄一らは「犬死にだ」と猛反対。まあそりゃそうだ。実際にワンコが死んでも幕府は特に何も変わっとらん。しかし「理屈だけで何も動かない」と痛いところを長七郎に突かれたバカ兄貴が「俺も動く」とかわけの分からんことを言い出したので、これが来週につながるんだが。

 で、テロリスト共の親玉の大橋訥庵は慶喜にも「この機に立って欲しい」と書状を送ったようだが、例によって慶喜はそんな気は微塵もなく、あっさりと無視されている。まあ勝手に下が忖度して突っ走ってもなってとこだろう。それにしても相変わらずやる気があるのかないのか分からん男だ。

 結局は長七郎は栄一らの必死の説得で参加はしなかったようだが、他の連中は安藤を討とうとして自爆。そりゃワンコが殺されての昨日の今日だから、あちらも警戒を強めてるだろう。それをワンコの時と全く同じやり方で実行しようとしたようだから、あまりに工夫がなさ過ぎ。テロリスト共は脳筋系ばかりでどうやらまともに作戦立案できる奴がいない模様。

 暴走した連中がもろに自爆という報を聞いた長七郎は、自分は参加しなかった後ろめたさもあって江戸に駆けつけようとしているが、当然のように今は江戸では一味の捜索中だから、そこに戻れば飛んで火に入るである。と言うわけで栄一達は必死で長七郎を止めるために走ったところでさて次回とのこと。次回が「横濱焼き討ち計画」だから、いよいよ「英雄たちの選択」でもやってた雑なテロ計画の登場か。

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