紆余曲折があったが、三宮にMETライブビューイングを見に行く
この週末はMETライブビューイング及び映画のために神戸に繰り出すことにする。今回の演目はチャイコの「エフゲニー・オネーギン」。これとパトレイバーの新作映画を見ようという考え。
当初は大阪ステーションシティシネマでMETを見てから15時ごろに新今宮のホテルに入り、翌日はPACのコンサートで西宮というスケジュールだった。しかしパトレイバーの映画が公開されているという情報が入り、急遽予定を組み換え。大阪ステーションシティシネマでの上映はもろにMETと時間が被っているため、MET終了後に一旦ホテルに入ってからなんばパークスシネマの夕方からの上映回に出向くことを考えていた。
しかし直前で公開されたキノシネマ神戸国際の上映スケジュールが、10時から14時がMETで14時半からパトレイバーとなっていたため、急遽キノシネマ神戸国際での連荘にスケジュールを切り替えた次第。なおこれだったら動線的には最初から神戸に宿泊すれば良かったのだが、元々神戸には適当なホテルがほとんどないうえに、この直前に確保するのは不可能。さらに既に新今宮に確保したホテル中央オアシスはキャンセル料がかかる状況になっているので予定変更不可。映画館の上映スケジュールは上映3日前ぐらいにならないと公開されないので、こういう風に直前でスケジュールが崩壊することが多い。もう少し早めに公開してもらえないものかとつくづく思う(まあ劇場側は実際の客の入りを見ながら予定を立てているんだろうことは分かるが)。
長丁場に備えてガッツリと朝食を摂る
朝早めに家を出ると三ノ宮には9時過ぎに到着する。これから長丁場(METとパトレイバーの間に食事をしている時間はないので、実質ぶっ続け6時間上映になる)であることから、出がけにパンをかじっただけでは心もとないので、三宮で朝食第二弾を取っておくことにする。とはいうものの、この界隈は大抵の飲食店は11時からでも早いところでも10時なので、この時間帯には開いている店自体が少ない。そんな数少ない店の中から「神戸珈琲物語」に入店、モーニングメニューの中からサンドイッチのセットをホットコーヒーで注文する(880円)。

上映開始まで30分あれば十分だろうと踏んでいたのだが、この店は意外とゆったりしている模様。「このままだとちょっとヤバいぞ」と思い始めた上映開始15分前を過ぎたころにようやく料理が届く。玉子焼きのサンドイッチは非常に美味いし、コーヒーは私の好みよりは若干酸味と苦みが強いが(私はコーヒーを飲めるようになってから10年経たないお子様なので、本格的なコーヒーは実はしんどい)、まずまず。しかし時間がないので長年のサラリーマン生活で鍛えられた爆速スキルでサンドイッチとコーヒーを流し込む羽目に。コーヒーポット内にはもう一杯分ぐらい入っていたので勿体ないなと思いつつ、急いで店を後にする。

劇場に飛び込んだのは上映開始5分前。場内は20人以上は入っている。これはこの館でのMETライブビューイングとしてはかなり多い入りと言える。チャイコはやはり一般に対するアピールもあるか。

METライブビューイング チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」

指揮:ティムール・ザンギエフ
演出:デボラ・ワーナー
出演:アスミック・グリゴリアン、ユーリ・サモイロフ、マリア・バラコーワ、ラリーサ・ディアドコーヴァ、スタニスタス・ドゥ・バルベラック、アレクサンドル・ツィムバリュク
もう前奏からチャイコである。流石天性のメロディーメーカー、哀愁たたえる旋律がいきなり観客を魅了する。全編を通して音楽が魅力的で、ワーグナーのような屈折した七面倒くささがないので分かりやすくもある。さらに本作はストーリーも、かつて振った女性が華麗に変身してしまったのに惹かれ、再度アタックをするが見事にあしらわれるという、軽薄男ざまぁ話であり非常に分かりやすい。そういう意味で初心者にも取っつきやすさのある作品という面もある。
タチアナを演じるのは本作では定評のあるグリゴリアン。流石に歌唱の技術だけでなく、いわゆる役者としての技術も優れているのを感じる。本作では最初は恋に恋する田舎の少女だったためにオネーギンに軽くあしらわれてしまったタチアナが、数年後には毅然とした公爵夫人となり、落ちぶれ果ててニート化したオネーギンと立場が逆転してしまうのが話の肝である。その変化の差を表情や振る舞いなどで一目瞭然で表現している。これは実に見事。
そして本作の主人公と言えるのが、軽薄な未熟男オネーギンである。浮ついた男なのだが、自分に熱を上げたタチアナには上から目線で説教たれたりする勘違い男。根っこは決して悪人ではないのだが、とにかく軽薄で考えなしであり、その結果として落ちぶれてしまうことになる。
この馬鹿男を演じたのがサモイロフである。基本自業自得から落ちぶれていくのに、それを運命のいたずらのように考えている勘違い男を好演している。声質などが爽やかな二枚目系なので、オネーギンが嫌な男に見えず、単に考えの浅い男と見えるのがポイントである。おかげで話が嫌味にならない。
音楽はことごとくメロディラインが非常に美麗かつ甘美であり、劇音楽としての盛り上げもキチンとツボを突いており、この辺りは流石にチャイコ。各キャラのアリアなど聞かせどころも十二分にある。一応悲恋ものとも言えるのに、最後にオネーギンが「なんて惨めな人生だろう」と絶叫してサクッと終わる締め方は、むしろ後味の良ささえ感じさせる。
屈折したワーグナーの大作や、説教臭いヴェルディの作品などに飽き飽きしてくる向きにはお勧めの作品と言える。チャイコの甘美な旋律と実力者揃いの歌唱陣の美声がオペラの世界を十分に堪能させてくれると言えるだろう。
続けてパトレイバーを鑑賞してから新今宮の定宿(高級な方)へ
METの上映が14時で終わると、パトレイバーが同じ劇場で30分後に上映である。本来なら昼食にでも行きたいところだが、そんな時間はない。劇場内の待合でpomeraを取り出して時間つぶしする。劇場に入場できるのは上映開始10分前から。見ていると続々と観客が入ってきて40~50人ぐらいは埋まる。まずまずの大入りと言って良いだろう。ただ観客の面々が私と同年代ぐらいのオッサンかジジイというのがいささか気になるところ。
なお映画の詳細やコメントは「白鷺館アニメ棟」の方に記すのでそちらを参考にして欲しい。
1時間半程度で上映が終了すると阪急と地下鉄を乗り継いで、今日の宿泊ホテルに向かうことにする。なおこのような移動の過程で、先日の和歌山遠征に備えて入手したネッククーラーが大活躍していることも併せて報告しておく。
今日の宿泊ホテルとしては私の定宿のホテル中央オアシスを確保している。当初予定では15時ぐらいから早々にホテル入りすることを考えていたので、ホテル内での生活が快適な方が良かろうと、定宿の中の高い方を選んだ次第。それが急遽の予定変更で結局はいつもと同じぐらいの時間のチェックインとなってしまった。

このホテルの最大の特徴は、新今宮界隈では比較的珍しい風呂・トイレ付きの個室になっていること。また私が良く利用するセパレートシングルは、さらに風呂とトイレがセパレートになっており、洗い場付きの浴槽があるので浴槽に湯を張ってゆったりと浸かることが出来る。好きな時間にいつでも入浴できるのが最大のポイント。ユニットバスと違って、便器を眺めながら浅い水深に身を沈める必要がない。


部屋に荷物を置くとまず最初にするのは仕事環境の構築。この部屋は机がやや大きい目なので楽に仕事環境を組むことが出来る。とりあえず先ほどまでの上映の内容をメモ的にサクッと執筆。

新今宮でインバウンド合間を縫って超ハイCPな夕食を堪能することに
一段落着いたところで食事に繰り出すことにする。今日は劇場でほとんど動かなかったせいで、疲労はあるが体力的にはいくらか余裕があるので、新世界まで繰り出すことにする。頭にあるのは寿司。しかし大興寿司は例によってインバウンドを中心とする待ち客がいる状況。仕方ないので一旦ジャンジャン横丁を通り抜けると、ここのところインバウンドに占拠されていて立ち寄れなかった「松屋」に空きがある。とにかく今は腹が減っているので、入店して超ハイCPの「きつねうどん(250円)」を腹に入れる。

とにかく何ということのない普通のうどんなのだが、これが妙に懐かしくも美味くある。何か私の遠い記憶に触れられている感じがする。そして何よりこの価格である。納得して久しぶりのうどんを腹に入れる。

うどんを腹に入れたところで串カツを食べる気はしないしということで、ダメもとでもう一度引き返して大興寿司を覗く。すると北側の本店の方は相変わらず大行列であるが、南店の方がちょうど客がはけたところだったのでラッキー!!と入店することにする。

まず最初の一皿として鉄火と鯛とヒラメとカンパチを頼むが、カンパチが品切れとのことでシマアジに変更する。なおここの店、入店までが難しいだけでなく、入店してからも注文が殺到で寿司が出てくるまでにかなり待たされるのが難点。ようやく出てきた寿司を頂く。

これらをペロッと平らげて腹具合を確認したところでもう一皿を追加する。今度はマグロとハマチに赤貝にトリ貝。これもかなり待たされてようやく到着。ペロリと平らげて今日はここまでにしておくことにする。

以上で支払いは2350円。このCPの良さこそがこの寿司屋が最強である理由。今日は久しぶりにCP最強のうどん&寿司を堪能したのである。ここのところインバウンド勢に駆逐されていたのだが、今日はついていた。
こうして今日の夜も更けていく・・・しかしこれで良いのか私の人生(笑)
腹が膨れてホテルに戻ると、まずは入浴してくつろぐことにする。浴槽にたっぷりと湯を張って体を癒す。これあってのこのホテルである。極楽極楽。
入浴を終えるとデスクにへばりついて今日の原稿の執筆。つくづく私のプライベートって24時間戦っているビジネスマンのそれである。「仕事は遊ぶように、遊びは真剣に」ってのが私の人生訓だが、なんか遊びがハードで真剣すぎて、そこらのビジネスマンよりキツい気がしてきた。どうも人生を根本的に間違っている気がする今日この頃である。
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今回の利用ホテル 私の大阪での定宿ビジネスホテル「ホテル中央オアシス」。新今宮駅からすぐの立地で、風呂・トイレ付きの個室(特にセパレートシングルが秀逸)でゆったり湯船に浸かれるお気に入りのホテル。宿泊料は時期によるがシングル5000円〜7000円前後
今回の使用アイテム ネッククーラー、4000円ぐらいから数万円まで様々。私のは4000円程度。首の後ろのところの金属板がペルチェ素子で冷えるようになっており、首の回りにはファンによる風が吹き出すようになっている。体感的に暑さがかなり緩和される。





































































































































































































































